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上の子が1歳の時に入院した。
二ヶ月間入院したのですが、そのとき一度だけ、小児科の先生(副院長)に「お母さんも書いてみてください。」と言われて書かされた絵。
それが、 臨床心理学に自分の心の中を分析するバウムテストです。
 
ロールシャッハテストやソンデイテストとならんで結構メジャーな分析テストなんですって。
心理療法に入る前に実施することも多い心理分析方法の一つみたいです。
ドラマ「lady~最後の犯罪プロファイル」の中で出てきて、自分もやったことを思い出したのです。
 
「実のなる木を書いてください」
と指示がでて、自由にその人の思う木を描きます。
画用紙の使い方、木の種類、幹の太さ、木の大きさ・・・・などなど
細かく分析がなされます。
心理的外傷、自殺傾向、幼児性、内向外向性、社会性、引きこもり傾向・・・・・・
熟練したら、結構なんでもわかりますよ。
それでははじめましょう。
「A4ぐらいの紙をたてにして用意してください。」
「次に1本の実のなる木をその用紙に書いてください。」
このバームテストは実際大学でも臨床心理の現場でも多く活用されているもので、これをもとにクライアントと治療していく1つの方法なんです。
 
それでは、 分析方法を下記に記しておきます。
tree2
1、幹のウロなどの目立つ特徴(幹のところにくるくるって書くやつです)
心の外傷体験と言われ、木のてっぺんを今の年齢として土面をゼロ歳としてどの位置に書いてあるかで大体の時期も割り出せるんです。
2、木の位置、茂み、枝などの、ウェイトが紙面の左に偏っている場合は内向性や過去への執着が考えられ、右の場合は外向性、未来の願望、自信などが考えられます。
 
3、幹や枝や葉に濃い陰影がある場合は不安を表しています。
 
4、不連続な描線は抑制を表します。また木の絵が小さい時も抑制や自信のなさを表します。
 
5、枝が茂みの中で、全体的に交差している場合は神経過敏状態です。
 
6,枝が柳のように垂れ下がっている場合、抑うつ傾向が見られます。
 
7、先に閉じていない管状の枝がある場合、衝動性を表します。健康な時は自発的で生き生きしているが、行き過ぎると粗暴で危険な行為に向かったり、不安障害や強迫性障害を起こす場合もあります。
また、問題を未解決のままにして置いたり、自分に義務を負わさないタイプでもある。
 
8、先の鋭い枝は攻撃性を表す。
 
9、先のとがった根は同じく攻撃性を表すが、性的な問題(不満、コンプレックス)が存在する場合もある。根や地面の下に陰影や黒く塗りつぶされたような特徴がある時は、性に対して何らかの葛藤がある
 
10、切りかられた枝は抑制を表す
 
11、地平線が傾いている時は、精神的に安定していなかったり、意思がよわい場合が多い
 
その他 葉がない場合は悲観主義であったり、人づきあいが苦手である。
 
全体として木の枝は現実の世界に対する表現
幹は自我や人生について
根は無意識、潜在意識、性などあまり表面に出したくないものを表す。